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「法律書」の中で、特に毎年携わっている仕事として、「社会保険労務士」の資格取得を目指す方向けの書籍
(テキスト、過去問題集等)の校正があります。年金や保険といった法改正の多い複雑な制度の解説が主な内
容なので、条文等に照らして誤りがないかを確かめるのが、作業の眼目となります。
そのために、まず『労働法全書』のような専門の六法を使用して、法令・規則、通達の番号や引用文の確認が
必須になります。最新の法改正のチェックには、「法令データ提供システム」、「厚生労働省」等のサイトを参照し
ています。
通常の素読みでは、読者にとって理解しやすい表現にという視点は大事ですし、受験テキストという性格からも
それは言えるとは思いますが、かみくだいて書こうとして、かえって条文等の内容と照らして、誤解されかねない
のではと思う文章にゲラの段階で見かけたこともあり、この点は注意が必要だと思いました。
特に年金制度等については、条文と比べるだけでは、ゲラの内容が的確かどうか判断しかねることも多々あり
ます。そのため、適宜他社で市販されているテキストを参照しながら作業を進めています。
用語の面でも、例えば「待期」のように、日常目にするものと異なる言葉遣いをすることがあるので、『法律用語
辞典』のような資料による確認も大事です。社会保険や労働法制に関するニュースへの関心も欠かせません。

(藤原 周さん)

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